保育士配置基準
突然だけど、保育園には、国が定めている職員配置基準というものがある。
それによると、0歳児では、園児3人につき保育士は1人以上となっている。
ということは、クラスに6人いれば、保育士は2人いればまかなえるということ。
だけど、実際にはそうはいかない、ということを、働き始めて初めて知った。
0歳児でも、発達段階は色々だが、まだねんねの赤ちゃんだと、一人が抱っこで寝かしつけをしている間、もう一人は残り5人をいっぺんに見なくてはならない。
そのなかで、一人が例えばオムツ替えをすることになったら、残りの子どもは誰が見るのか?
誰かがミルクを吐き戻したりしたら、いったい誰が処理するのか?
他の子どもを放ったらかしにするわけにはいかない。
まだ頼りないので、どこで頭をぶつけるか分からないし、どこで怪我するか分からないので、常に目を配っておく必要がある。
食事の時も、一人で3人の食事がスムーズにうまく与えられるわけではなく、それぞれ一人がミルクを作り、飲ませ、一人が食事の介助、一人が片付けをしている間、もう片方が常に残りの5人をみなくてはいけないということは、想像以上に大変だ。
その他にも、吐き戻したり下痢をしたり、赤ちゃんには色々ある。
一歳児になると、一人で6人見ることになるが、これも、今度は噛みつき引っ掻きが出てきたり、やっぱりオムツ替え、おもらしなんかがあると、もう一人は残りの10数人をいっぺんに見なくてはならないという状況になる。
そういうことを考えると、配置基準は、もう一人ずつ増やしてもらってちょうどいいくらいだなぁ、と思う。
ちなみにわたしの勤めている園は、十分な数の保育士や補助員を配置してもらえているので、その点はとても有り難い。
それでもやっぱりやることは山積みで、保護者対応や製作、イベントの準備、お昼寝中の連絡帳や日誌などを時間に追われながら書いているのだから、保育士は本当に一日中フル稼働である。