ムカつく職員。
職場に本当にムカつく職員がいる。
すぐに子どもの文句を言う。
「この子はこれができない。あれができない。遊べない。寝ない。食べない。」
それがどうした?
「休憩が回らない。やること多すぎ。あそこの母親はちゃんとしてない。あの子は本当に迷惑」
などと、子どもの目の前でも平気で言う。
耳を疑った。
しかも、一時預かりの子どものことは、「これ」「こいつ」呼ばわり。
本当にどうかしてる。
何か言いたい。めちゃくちゃ文句言いたい。
けど、それが勤続10年の保育士だという事実…。
入って3年目のわたしには、悔しいけれど何も言えない。
そして彼女も、わたしのような新人の前でしか、そういうことを言わない。
子どもだから何も気にしないなんて、どうして思えるんだろう。
子どもだからこそ、大人よりも敏感なのに。
そんな職員のところに預けられて、子どもが本当に可哀想。
少しヘルプで入った時、一時預かりの2歳の女の子が、呟いた。
「お母さんに会いたい」
そりゃあ、そうだよね…。
一緒に、少しの時間遊んで、やっと笑顔が見られるようになったな、と思ったけど、わたしはクラスを抜けなくてはいけない時間になった。
寡黙だけど、何でも良く分かっているその子は、その後も不安になって何度も泣いていた。
悲しいけれど、園に対する不信感は、余程のことがない限り、消えていかないだろうと思う。
本当に、なんであんなのが保育士なのか?
タスクをこなすことだけが仕事ではない。
子どもはモノじゃない。
こんな風に、色んな保育士がいるからこそ、保育士は誰でもなれると思われているし、保育業界はナメられている。