子どもに言うことを聞いてもらうには
子どもに、言うことを聞いてもらうのは本当に大変だ。
子どもにだって意思があるから、大人の都合ばかり押し付ける訳にはいかない。
でも、保育園では、時間に沿って一日の予定をこなしていかないと、だんだんと困ったことになる。
保護者のお迎えの時間に、ご飯やお昼寝、オムツ替えやお着替えなどを何も終えていない状態だと大問題だ。
そのためには、一つ一つ、子ども対大人で、折り合いをつけていかなくてはならない。
それが毎日、毎時間、毎分。
先生に懐いてくれる子だと、これがとてもスムーズにいく。
その反対で、懐かない子どもだと、何もかもが上手くいかない。
ではどうすれば懐いてくれるか?
色々考えた末に、子どもの言うことを、先に、きちんと聞くことかもしれないなぁ、と考えた。
子どもの言い分を普段からなるべく聞いていれば、子どもは、多少なりとも聞く耳を持ってくれるのを感じるからだ。
何も聞かずに、子どもの気持ちを想像もせずに、ただ、大人の都合でばかり子どもを動かしていることは、保育とは言わないだろう。
子どもの言い分と、大人の言い分を、半分ずつ、共有していく。
それが保育であり、一緒に生活していくということだろう。
言うことを聞かない子を、どう言うことを聞かせるか?
ではなく、
保育者が、どれだけ言うことを聞いてあげているか?
保育も、育児も同じ。
心のつながりがないと、とてもつまらないものになる。
子どもたちの笑顔を守っていくために、大切なことだと思う。