保育園生活

無資格・未経験の主婦が一念発起して保育業界に飛び込んでみた話。保育や園児に関する考察と、子どもたちへの愛を綴ります。

汐見稔幸先生セミナー

先日、またまた縁あって、「すくすく子育て」でおなじみの汐見稔幸先生のセミナーへ出向くことができた。

 

生の汐見先生、そして、保育士としての初めての保育セミナーということで、朝から緊張とワクワクでいっぱいな私。

 

会場に着くと、溢れんばかりの人で驚いた。

 

講義が始まってみると、汐見先生のお話の上手さに惚れ惚れ。

 

あれほどお年を召しているように見えて(失礼!)、とてもエネルギッシュで、冗談を交えながら長時間お話するその姿からは、元気のパワーが溢れているように見えました。

 

さて、今回のテーマは、

(保育の)新指針、新要領を読み説く

〜21世紀にふさわしい保育の丹念な模索〜

というもの。

 

新指針の大きな柱は、「保育」を「教育」の場として位置づける、ということだろう。

 

今まで「保育園」は、保護者がいない間に預かる場所で、「幼稚園」は、教育の場、としてなんとなく区分けされていた違いが、今回からはっきりとその線引きを失くす方向で改定されている。

 

そしてその「教育」が、認知能力と非認知能力、どちらもが大事とされる点を見逃してはならないと思う。

 

つまり、保育園でも、幼稚園でも、子どもが主体となる遊びを続けながら、そこから能動的に学ぶことを大事にしていこう、というのが狙いのようである。

 

いわゆる「非認知能力」は、乳幼児の頃から培うことができ、それが早ければ早いほど、その子の一生を左右するものとなる。

 

保育園や幼稚園は、その能力を開花させる絶好の場だ。

 

これからの保育の視点が、常に、乳幼児の発達を促すようなものになるかどうか、を問うていかなければならない。

 

ただ遊ばせるだけではなく、この子がその遊びからどういう能力や経験を身につけたかを観察し、受け止め、見守っていくこと。

 

それらが必要とされる。

 

未就学児の大事な時期に、子どもたちを導いていくべき存在になり、保育の専門性は、自ずと高まるだろう。

 

地球の未来は、保育者にかかっていると言っても過言ではない(かもしれない)。

 

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