蚊に刺されても気にする保育
保育に携わるようになって一番びっくりしたことは、保育者が、子どもを安全無事に保護者に引き渡すことをとても重要に考えていること。
そんなの当たり前でしょ、と言われればそうなのだが、ちょっと蚊に刺されただけでも申し訳なく思っている保育者を見て、わたしはなんだかモンスターペアレンツの存在を裏に感じて恐くなった。
わたしのそれまでの考えでは、
「子どもなのだから、あちこち遊び回っているうちに怪我はするし、喧嘩して傷は作るし、蚊に刺されるのなんて当たり前」
くらいに思っていたのだから、それはなんだかカルチャーショックだった。
特に小さい子は、段差に昇っただけでも注意され、危ないと怒られて、体をひょいと持ち上げられて降ろされる。
滑り台なんかでも、下から登ると禁止だし、順番だって守らなくちゃいけない。
玩具は交代で遊ばなくてはいけないし、部屋では危ないので走り回っちゃダメ。
なんかなぁ・・・
安全無事は当たり前。
当たり前なのだけれど、なんだか苦しいのはわたしだけ??
わたしだったら、段差で転ぼうが、友達と喧嘩して傷を作ろうが、思いっきり自分のやりたいように遊びたい。
でも、それが今勤めている保育では叶わないような気がしている。
自分の子だったら、少なくともわたしはなんとも言わない。
(前に数十箇所ふくらはぎを刺されていた時は、驚いてさすがに保育園に聞いたことはあるが…)
園児たちをもっと自由に、のびのびとやらせたいなぁ〜、と思うのは、なんだか甘い考えのようである。
それもこれも、厳しい親が増えてきたからなのかなぁ〜。。