余裕がない話
あるお母さんが、登園前に子どもを叩いたという話をしているのを聞いてしまった。
ぐずぐずして、ちっとも朝の支度をしなくて、イライラしてバンっとやってしまったと。
その気持ちは、すごく良く分かる。分かりすぎるけれども、それを普通は人に話さないような気がする。
でも、保育者にペラペラと話してしまうということは、お母さんは、相当精神が参っているのかもしれないと思った。
お母さんは笑いながら言っていたけど、保育者は、軽く受け止めずに、できる限りのサポートをしないといけないと思う。
今、子育て相談機関が増えたとは言え、わざわざ出向くようなことは稀で、よっぽどのことがない限り話をしに行くことはまずないと思う。お母さんたちは忙しいし…。
やっぱり、いつも顔を合わせている保育者が、一番言いやすいのではないかと思う。
だからこそ、保育者は色んなサインを見逃さないようにしなければならない。
家庭の問題の鍵を握っているのは、やっぱりお母さんだ。
お母さんが心の余裕がないことで、子どもに怒りのベクトルが向きがちになる。
いくら育てにくい子どもだって、どのお母さんも、本当は、せっかく産んだ我が子と、笑って過ごしたいはず。
だから、お母さんのサポートはとても大切。
お母さんが笑っていれば、きっと家族のみんなが笑顔になる。
お母さんは子どもと触れ合うことを中心にして、他のことはみんな周囲がサポートできるような世の中になればいいなぁと思う。
超極端なことを言えば、家事はお母さんがやるべきではないかもしれない。
昔のように、お手伝いさんがいるような暮らしだと、いいのかなぁ…なんて、ぼんやり思う。