お客様は園児たち
保育園に勤めだして、二か月が過ぎた。
毎日予測不能なことばかりで、毎日違っていて、目まぐるしい。
子育てとおんなじ。
わたしの受け持ちは0歳児なのだけれど、0歳児って本当に動物みたいで、当たり前だけれどあんまり言葉も通じないし、眠いとか疲れたとかですぐ泣くし、何しろ遊びがつまんないなどと最初は思っていた。
ただ物を口に入れたり、積んだ積み木を倒したり、ボールを転がしたり、手遊び歌など…
大人目線だと、退屈なこと極まりない。
でも、それが当たり前だからしょうがないなどと思っていた。
しかしある日、正社員の方の接し方を見てて思った。
0歳児が喜ぶような遊びをしていれば、全然子どもたちはグズんないし、楽しそうにするし、大人の方へ寄ってきてくれる。
そうすると、気持ちが通じ合ったみたいで、何をするのも楽しくなる。
ただ子どもが遊んでいるのを見守るんじゃなくて、一緒に、子どもが楽しくなるような遊びをすると、子どもは本当に心を開いて懐いてくれるんだなと思った。
一歩踏み込む姿勢。
そういうのが大切みたい。
わたしの場合、ほんとに初心者なので、自分でそのようにもやもやすることは、観察しながら、自分でクリアにしていくしかない。
今の仕事は、いわばサービス業で、お客様は園児たちだ。
園児たちが、楽しく元気に過ごせたら、きちんとした仕事をしたということになるんだろう。
そのことを忘れないようにしたい。